代表メッセージ

『お米の価値観を変える』

こんなセリフを私は起業した時から言い続けて11年目を迎えることができました。
私も京都の普通の「町のお米屋さん」の長男に生まれ、社会に出て、そして代を継ぎました。
当初はインターネットでのお米のギフトを始めました。会社として軌道に乗り始めたのは、7年前です。毎年売り上げを更新し、昨年で15億の企業になっております。これは逆境にも耐えながら自分の想いをカタチにし続けてきた結果でもあります。
既存のビジネスに捉われず、新しい価値と価値観、文化を広めていく…私達は、自らをベンチャー企業であると位置づけています。成長することが使命であり、志しは高く、旧態のモデルを疑い、スピードを追い求めます。私にとってスタッフはかけがえのない仲間でもあり家族でもあります。
そんな八代目儀兵衛は、まだまだ成長段階の会社です。歯車の一つにしかならない出来上がった大企業とは全く違います。是非、皆さんのエントリーをお待ちしております。ともに戦える日を楽しみしております。

“米離れ”の本当の意味とは

「米離れ」が言われている昨今。そうした状況が生まれた背景には、「本当においしいお米」を食べられる機会がなくなってしまったという食事情の変化があると思っています。
だからこそ、どのお米が「本当においしいお米」なのかがわからなくなり、「おいしいお米を食べたい」というニーズが減ってきてしまうという負のループに陥っている。私が考える「米離れ」とは「おいしいお米が食べられていない」という状況なのです。

「お米は味がしない」
「お米はおいしくないから食べない」

小学校で聞いた子どもたちの声に衝撃を受けました。
風味も味もないお米を子どもたちが食べて「おいしくない」と感じるのは当然です。私はたまたまお米屋に生まれたので色々なおいしいお米を食べる機会がありましたが、おいしくないお米しか食べていない子どもたちは、その味が子どもたちにとっての「ごはんの味」となってしまいます。人間の舌は、3歳から8歳ぐらいまでの間に一生分の味覚を記憶すると言われていますから、非常に深刻な状況です。世界トップクラスの日本人の味覚レベルや味覚センス、そして食文化を後世に伝えていくためには、「本当においしいお米」を食べてもらうことが非常に重要です。世の中の人が食べているお米の水準があまりにもおいしいお米とはかけ離れている。そうしたギャップを痛烈に感じました。

日本人の精神性のルーツはお米にあり

食文化からお米を考えると、日本人は世界に誇る味覚を持っていることに気づきます。ごはんという粒食文化だからこそ、噛む行為によって口の中で味がどんどん膨らんでいき、一つ一つの素材そのものの良さを感じることができるのです。納豆、オクラ、山芋など、日本人が粘りのある食べものを好きであることは、実はお米の粘りとつながっているのではないかなと思っています。「つるっと」、「ふわとろ」、「ねばる」といった日本人の好きな食感は、すべてお米から派生しているのではないでしょうか。日本には、「粘り越し」や「粘り勝ち」という言葉があります。体格の大きさなどフィジカルな部分では欧米に負けていますが、「粘って最後に勝利をもたらす」という流れは日本人の精神性をよく表しているように感じています。
本当においしいお米を届けるための私たちの強みは、「お米の目利き」「精米のこだわり」「ブレンド米の技術」です。生産者さんがどれだけ一生懸命100%のお米をつくっても、私たち流通業者が精米などでお米の味を70%、50%に損なわせてしまうのは非常に残念なことです。私たちは3つの強みを最大限に発揮することで、年間通じて100%のお米を120%のベストな状態に引き上げ、私たちだからこそ生み出せるオンリーワンのお米をお届けしています。

日本の米農業の未来に対する
私たちの責任と使命

国内における私たちの最大のミッションは、「本当においしいお米」を食べる機会を増やすことです。
私たちがやりたいこと、私たちができることは、単にお米の消費をアップさせることではなく、お米屋として「本当においしいお米」をお届けすること。さまざまなお米の流通のかたちがある中で、生産者さんから購入するお米が一番おいしいと思っていらっしゃる方もたくさんいます。しかし、それを上回るお米を私たちが提供することで、「やはり八代目儀兵衛のお米はおいしい」という信用のブランドとして確立していかねばならない。そうした企業としての責任があると思っています。
今の時代にあわせたかたちでさまざまな角度からソリューションを展開していくことで、お米をめぐる状況は変わっていくと信じています。生産の効率化、生産コスト削減を図って農地の集約化、大規模化が進められていますが、数字だけで判断することが果たして日本の米農業にとっていいことなのでしょうか。お米のおいしさは数字では計れません。お米屋として、世界に誇る日本のお米文化を啓蒙できるのは、私たちしかいない。そんな使命感にも似た想いでおいしいお米にこだわり続けています。